今日はBONUS COFFEE 焙煎所の焙煎プロファイルについて少しだけ。
焙煎プロファイルとは、珈琲豆を焙煎するうえで、その豆をどうやって焙煎していこうか。といういわば焙煎のレシピのようなものです。実はこの焙煎プロファイルこそが、その焙煎所の脳や心臓部といっても過言では有りません。
このプロファイルは、どんな豆を焙煎するかという豆種はもちろん、その日の気温や湿度、焙煎量、もちろん焙煎機によっても様々であり、「これが正解」というプロファイルは存在しませんし、世界一コーヒーが美味しくなる焙煎プロファイルも存在しません。

BONUS COFFEE 焙煎所のプロファイル
〈主に3つのベースプロファイルを軸にしています〉
BONUS COFFEE 焙煎所では、冒頭の説明の通り、さまざまなプロファイルを試してきました。その中で、基本となる3つのプロファイルモデルを軸とし、その日の状況に応じて微細なコントロールをしながら焙煎しています。とりわけ珈琲焙煎は変数が多いです。それを見極めながら、そしてお客様の嗜好に寄り添いながら焙煎をしています。
〈例えばケニア豆の焙煎プロファイルの特徴〉
例えばケニア豆の場合は、焙煎前の生豆の特徴として、表皮が薄く熱の温度変化にデリケートな豆で、豆に熱を急激に入れすぎると欠損(破裂)したり、貝殻豆(豆の中身がすっぽり抜けて貝殻のようになる)を起こしやすいです。焙煎を進めていくうえで、初期段階で豆にストレスを与えすぎると、特に深煎り焙煎、つまり2ハゼ以降にその事象が起こりやすく、弊所では、ケニア豆については特にプロファイルを調整し、豆にストレスをできるだけ与えないようなプロファイルを策定してご提供しております。ボディ感あふれ、香り高いケニアの珈琲をお楽しみいただけたら嬉しい限りです。
焙煎プロファイルは、「企業秘密」というものではありませんが(企業秘密として捉えている焙煎所ももちろんあります)、その焙煎所、焙煎士がもつ技術と経験が詰まった、珈琲の味を決める大事なデータファイルのひとつです。もちろんBONUS COFFEE 焙煎所でも同様で、生産国の珈琲豆の特徴を活かし、皆様に少しでもおいしく、そしてその国を感じていただけるコーヒーを楽しんでいいただきたい。そのための大切なプロファイルとも言えます。
とはいえ、結局最後は人間の感覚、つまり香りや見た目の色などの五感が頼りになる珈琲焙煎。
こんな時代だからこそ、デジタルと人の感覚の良いところを取り入れ、常に「おいしい一杯」を追求していきたいと思います。